漫才バトルG1(ルミネtheよしもと)

先行予約でチケットを買った理由が一切思い出せないばかりか、当日に台風が直撃して「なぜ?」という気持ちを整理できないまま向かった「漫才バトルG1」。16組の若手が磨かれたネタを披露する中、ハブが本物のギターをつまびきながら「SAY YES」を熱唱し、ナベが声がデカいだけの二人芝居に興じるBコースの漫才が、とんでもなく頭が悪くて、とめどもなく意味がなくて、何の役得もなく輝いていた。
そして女子の興味がアームストロングやチーモンチョーチュウに向かう中で、私の目はMCとのからみ、ネタ、エンディングなど、どんな境遇でも適当なボケを乱射する、すずらん・山本に釘付けに。
最近、「適当」の称号を欲しいままにするアンタッチャブル・山崎と比べて、キャリア、安定感、世間の評価、全てで劣るもの、その「雑」の値だけはおんなじ。見えない明日に向かって、おざなりを放出しているのである。これはどうしたってゾクゾクしてしまう。私の漫才史の中では、2003年のPOIZON GIRL BAND。2008年の囲碁将棋。2010年のすずらん。10ヶ月も経ったのにまだ3回ぐらいしか見てません。