ネタの内(ルミネtheよしもと)

大阪から来たプリマ旦那が見たくなって東西の若手が集まるライブへ。あんなに若くてあれだけ完成してるって一体なんなんだろう? そして心奪われたのは、スパイク・松浦の結果を残すためなら舞台に落ちてる塵すらもついばみそうな根性。MCとの絡みではもうガッツが濃霧のように立ち込めすぎて、横にいる小川の可愛さがかすんで見えなかった。私が教育評論家だったら、「松浦の世代(26歳)はゆとり世代ではない」と断言してしまうだろう。あとすずらん・山本は今日も思いつくままボケを散らかして、あの職人的MCギンナナ・金成でさえコントロール仕切れない始末。私が教育評論家だったら「山本の世代(32歳)はゆとり教育の弊害。というか教育すらなかった」と主張してしまうだろう。
ところで本当に衝撃だったのがシベリア文太のネタで、マテンロウ→スパイク→ハンマミーヤの若手の流れを受けて出番を迎えると、舞台にその姿がない。よく見るとダンボールでこさえたカタツムリの殻を背負い、片手に「爆笑漫談」と描かれたフリップを握りながら匍匐前進しているのである。「あのマイクまでたどりつけば〜俺は面白いことを言える〜」と呟きながら、マイクをつかんだところで暗転終了。会場中がしばらく「これをどう受け止めればいいんだ?」とざわついていた。なんでもその後のトークで聞き取れた情報によれば、R-1の1回戦で落ちたネタを満を持してぶち込んだとのこと。あろうことか体調不良で寝込んでいて今年のR-1を見逃してしまった私だが、その話を聞いた瞬間、今年のR-1が自分の中で成仏した気がした。