D関西無双(よしもとプリンスシアター)

私が必要以上に期待しているすずらん・山本が回答席に着席するなり、「マイネームイズヤマモト。アイムジュニアハイスクールスチューデント」と鋭い眼光で挨拶。面白いのか面白くないのか、この笑いはどの方角に向かって放たれているのか、そもそもこの山本って誰なのか。観客が理解に苦しむ間、山本は戦いに敗れて舞台から消えていった。はたしてエンディングで興行を総括する木村館長が、「山本くんのあの挨拶……。最高に面白くなかったですね!!!」と指弾すると、「何を失礼な!」というツラをして半歩前に出る山本。スベリが人の絆を太くする瞬間を久しぶりに肉眼で目撃した。
その他に見所はたんまりあったけれど、しばらく経って心に刻まれているのは、『あらびき団』で80年代の残党ブス扱いされているとくこを見て感じた「あ。俺、全然いけるな!」という性欲です。