マンモス伊藤ピー(酒井法子談)

みなさんこんにちは。
構成を担当した伊藤隆行『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』(集英社新書)が発売になりました。TVプロデューサー本にありがちな「おまえそんなに偉いんか」スメルが無臭の、窓辺に置きたくなるスウィートな一冊でございます。タイトルを『肛門歯ブラシプロデューサー』(伊藤P発案)にしなくてよかった。よかったら手にとってもらえれば。
あと最近だと「QuickJapan」のロンドンハーツ特集、「プレジデント」のすべらない話し方特集でたくさん書いたり、「サイゾー」でキングオブコメディの取材記事、ケータイよしもとの月刊 博多華丸・大吉でロングインタビューしてます。
近頃刺激的だったのは講談社ノンフィクション賞選評の野村進による石井光太『レンタルチャイルド』評
「「いかにも」と言いたくなる仕草や情景の描写が都合よく繰り返されるのも、非常に不自然です」「既成のイメージでスラムを造り上げていると思わざるをえません」「他人の作品から着想を得た創作が、かなり入っているのではないかな」
要は「フィクションぶっこんでるじゃねーぞこのヤロー」ということである。あわてて『レンタルチャイルド』入手してしまった。まだ読んでないから判断できないし、読んでも真実は分かるまい。ただ私が日ごろ書いている創作9割のお笑いレポで、講談社ノンフィクション賞を取れないことだけは確信した。