Get King Live(ヨシモト∞ホール)

∞ホールの前を通ると、1000円弱の当日券で30分しか見れなかった若手のショーケースライブが1200円で1時間半に。200円弁当ですらクーポンで買い叩くクールな私はさっそく入ってみる。
ライブは20組の若手が続々ネタをかます構成で、それだけでシアターD若い女子と肩を寄せ合うのは忍びない、でも東京吉本下流芸人の動向には目を走らせておきたいというおが屑人間は満足だったが、さらに胸を満たしてくれたのがギンナナ金成。エンディングでMCでもなんでもなく集団の後に立っているだけなのに、一瞬のスキを突いては前に出られない超若手の肩を押し、犬死必至の前線に送り込むのである。しかもそれが水面(ボケ担当が2丁目時代のジュニアの殺伐さをチルドで20年保存していた雰囲気)、らいのせらす(ボケ担当がゲーマーに汚しを入れた佇まい)、ジェリービーンズコレクション(男女コンビで、容疑者と長年匿っていた女性が出頭した時を髣髴とさせるテンション)など、負のオーラをピキピキ放つ顔ぶればかりだからたまらない。
それにしても金成の場のコントロール能力、みんなが生楽器でセッションしてるところに見たこともないデカいアンプを持ってきてベースをブンブン鳴らすような出力の違いを感じた。と言えばカッコいいが、超若手ラブの女子高生からすれば、「あんた芸歴15年でどこの舞台に立ってるのよ!?」という不合理を感じているに違いない。そんな金成の芸人さばきを眺める相方のキクチは、ヘラヘラ笑っていた。とても幸せそうに。