月笑(新宿明治安田生命ホール)

ある見巧者から「マセキのライブで見た、新宿カウボーイとオジンオズボーンの絡みが、ただただ声がデカいわりにやり取りの内容が希薄で壮絶だった」との情報を入手する。そんな絡みが見られるかもしれないと期待して、二組が出演する太田プロの事務所ライブへ。
オジンオズボーンは、松竹若手漫才師に脈々と通じる「減点制だと減点されないけど、加点制ではそんなに点が入らない」優しい漫才から、「大幅に減点。でもそれ以上の加点」という肉を斬らせて骨を断つステージへ。ボケの篠宮が颯爽とした佇まい&いい声でクソみたいなダジャレをゴリラのクソみたいに放り投げまくった挙句、「AKB」のボケが「あくび」「空き部屋」「アッカンベー」。これで超絶面白いって、なんだそれ。さらば青春の光といい、うしろシティといい、新宿角座に漏れこむ階上焼肉屋の煙が松竹芸人の遺伝子に影響を及ぼしているのだろうか。
さてエンディングでは本当に二組の絡みがほんの少しだけ実現した。そこで何が起きたかというと、声がデカいわりにやり取りの内容が希薄で壮絶だった。