なまはげが未熟児に今すぐkiss me

リンドバーグのベスト盤を借りたのである。『Dream on 抱きしめて』が聞きたくなったのだ。
と、上の文を素直に書けない私がいる。だってリンドバーグ。それも『Dream on 抱きしめて』。これ以上恥ずかしいタイトルは同アルバムに収録された『清く正しく行こう』ぐらいしか見当たらない。正直、そんな青い曲が好きなのかという目で見られるのが怖い。なんせサビの歌詞が「諦めないよ走り続けたい」だから。
違う。誤解である。私はそんな歌詞に感動した覚えは全くない。私はこの曲のメロディが好きなだけだ。

畜生!さっきから何故に俺は言い訳を重ねているんだ? 好きならばどう見られようと関係ないじゃないか! ド畜生! 自分に反吐が出ちゃうよ! 俺、へっぽこ野郎!(ネコ型プロレスの真似)
そんな葛藤の果て、「聞きたいのは『Dream on 抱きしめて』のメロディだけ!」と何度も呟いて自分に折り合いをつけながら、ディスクをコンポのトレイに押し込むのだった。
そして結局『だってそうじゃない?』を何度も聞いている。俺、リンドバーグが好きなのか?