baseVSルミネ(ルミネtheよしもと)

M-1グランプリ決勝進出コンビが6組も出演する豪華きわまりない布陣。最近ルミネでは登場するだけでざわめきが起り、笑いの量も通常の3割増しと笑い飯に吹いていた観客の期待感は全て南海キャンディーズの元へ。ネタも期待の半歩先をすり抜けていく完成度で、山里は大喜利で粘着質なセンスを見せつけ、ゲームコーナーのしずちゃんは逆立ちができない養殖マグロ並み身体能力の低さで笑いをかっさらうなど、つむじ風が吹きまくった。それに対して”悪ふざけ”をエネルギー代謝して生きている笑い飯・哲夫は仕切りに専念する自重モード。とはいえ笑い飯のことだから風がそよがなければ、そのうち山に忍び込んで自ら放火するに違いない。兎にも角にも来月の単独に注目。
あとおかしいことになっていたのは千鳥の人気である。オープニングで大悟がはにかむだけで「かわいー」の声が漏れ、ネタに入るとギャグに先行して爆笑する虫頭脳ゲラ女が出現。また漫才で登場した大悟の「base」プリントTシャツ姿に、私の後席にいた男性は「お」と呟いた。だから何が「お」なんだ何が。おまえはおしゃれの国の王子様か。私が胸中で呟いた「お」とタイミングが完全に合致していたから驚いたじゃないか。