雑誌は2日で切り替えるけれど、いまだ松山容子のボンカレーポスターが貼ってあるコンビニ

コンビニの雑誌コーナー前に立った俺は一人で呟く。「雑誌か……最近読んでないなあ。インターネットの方が情報早いし、面白いし」その横で週刊誌に目を落としていた俺が顔を上げる。「おまえさ。そういう奴が増えたから今、雑誌が売れなくなってるんだよ。昨年、廃刊になった雑誌数を知ってるか? 300。その数、300以上もあるんだからな」さらに距離を置いた店の隅で、二人の俺のやりとりを見ていた俺はいよいよ語りだす。「出版不況。深刻な問題です。しかし、そんな中で売り上げを伸ばしている雑誌だってある。彼らの戦いをカメラが追いました」

ああ、ついうっかりして『ガイアの夜明け』の役所広司一人茶番芝居をしてしまいました! なぜ雑誌の話をしたかといえば、恵方に向かって胃カメラを吐き出すみなさんに告知がひとつ。今発売している『CIRCUS』という雑誌で、笑福亭鶴瓶師匠に長めのインタビューを、あとどさくさに紛れて大塚愛姫を取材しているので、気が向いたら目を通してもらえれば。

先日の『マシューTV』、アイドルが方言を解禁する企画・なまり亭は、浅香唯(宮崎弁)vs国生さゆり(鹿児島弁)。20分間もお国言葉で満たされる内容が素晴らしすぎて、私は既に3回も繰り返し見た。歌でも演技でも聞く者の心の襞を傷つけた国生の刃物ボイスが、方言で喋った途端、沁みわたるように響くとは。これが国生の芸能生活にとっての特別スペシャルデー。私ちょっと最後の手段で決めちゃう(地元に嫁いで離婚)。次回は田中義剛(偽の道産子言葉)vsアグネス・チャン(自由言語)で。