ヨーロッパ企画「平凡なウェーイ」(駅前劇場)

路上を舞台にした一幕物。中盤は楽しめるとはいえ、冒頭のネタふり映像と終盤の展開は冗長でずるずるの気が。離陸時間と着陸時間が異様に長いフライトで、東京‐横浜間をジェット機で移動するような芝居だった。乗った瞬間に即発射して2時間で世界一周、元いた場所に戻って何も残らないのがすぐれたコメディだと思うのである。
なんでも同劇団の別公演は本広克行によって今夏映画化されるとか。確かジョビジョバの一幕芝居も本広監督によって劇場公開されたのではなかったか。セスナの速度で空を舞い、御巣鷹山上空で消息を絶ったジョビジョバ六角慎司アゴの形はコンコルドのフォルムだ。