大下英治戦隊・データマン

手塚治虫火の鳥』における画風の違いが気になっていたところ、「夏目房之介の本に詳しい」と助言をもらう。
ということで借りてきました、大下英治手塚治虫 ロマン大宇宙』を。もう一行目からすごい。
手塚治虫は、昭和三年十一月三日、大阪府豊中市に生まれた。本名は、治である。”
伝記小説でこの書き出しは大下先生! 素人が小文を書くのにもセリフから始めたりするこのご時世、何の躊躇もなく生年月日・出生地・本名から入る力技! 集めたデータをすさまじい速度でさばいていく技術が身上とはいえ、ベルトコンベアで流れてきた生魚に塩ふって”加工”と言い張るようなファクトリーぶりだ。
そんな大下先生の著作で、私が読みたい一品は断然これ。しかも88年刊行って。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047060461/qid=1110503345/sr=1-21/ref=sr_1_2_21/250-0700239-1127437