ダイナマイト関西(ルミネtheよしもと)

ファンダンゴ先行予約でチケットを取れずに騒いでいたダイナマイト関西。気がつけば私は会場の片隅に身を潜めて激戦を堪能していた。どうやって入場したか、ここでは明かすまい。しかし汚い手を尽くしたため、数名の関係者が海に浮いたし、故郷の村はダムの底へ。南米の某共産政権が転覆しただけでなく、月は割れ、河村亜紀も芸能界を追いやられた次第だ。
さて肝心な内容はといえば、とにもかくにも竹若である。次長課長・井上やほっしゃん。POISON GIRL BAND・吉田の初参戦組が知能テスト序盤のようなハイスピードでペンを走らせ、いつになく手数が多い接近戦が繰り広げられる中、竹若だけ距離を置いたハードパンチで相手を次々にのしていくのだった。初戦のバッファロー吾郎対決をサドンデスで制した後は、笑い飯・西田、ケンドーコバヤシヤナギブソンといった兵(つわもの)をポイント完全奪取で撃破。特に西田戦における『尻からウンコが出た状態を”社会の窓”になぞらえて言うと?』の回答は、パンチを食らった西田が天井まで吹っ飛んでいくほどのギャラクティカ・マグナム。草葉の陰で車田正美先生も感涙にむせんでいることだろう。どの回答も知的で無意味、美しくもあり異形。この日の竹若はザ・大喜利であった。
唯一残念だったのは、ダイナマイト関西の煩悩とでも呼ぶべきケンドーコバヤシの実況が、決勝のワンマッチでしか聞けなかったこと。満を持したコバヤシの解説は、ダジャレ、駄弁、司会のレイザーラモン・住谷いじりに及び、全寮制から出所したばかりのようなふざけぶりに会場中が悶絶。さらにエンディングの激白によると「楽屋でね、次長課長の河本が勝手に答えをずっと書いてたんですけど、これが”革命前夜”かってくらい面白くないんですわ……」。何のシャドーボクシングだそれは。たむらけんじとのリターンマッチは格闘技場ではなく砂場かどこかでやってくれ。私は見に行くから。