第5回落語教育委員会(なかの芸能小劇場)

柳家喜多八・三遊亭歌武蔵・柳家喬太郎による落語会。喬太郎の演目は「にゅう」で、柔らかいの堅いの織り交ぜた与太郎の描写に笑う。
そして目を見張ったのは、凄惨といっても過言ではない陰気な臭いを漂わせてトリに現れた喜多八だ。実態があるのか確かではないけれど、とりあえず業界が「ブームの落語を盛り上げていきましょー!」と声を上げて走り回ってる中、炬燵に手足を突っ込んでひっそり凍死してるようなダルでチルアウトでアーシーな空気感。師匠の小三治から芸を伝承したというより、悪い病気を感染したようにしか見えず大変気になる。演目は地下に掘った穴から金品を盗もうとする「もぐら泥」。これ以上引きの芸で深く潜ったらブラジルに届くかもしれない。ブラジル人たちよ、チルアウトの使い方は合ってますか。