神宮球場でM-1敗者復活と同時にトライアウトも開催

浅草キッドハチミツ二郎猫ひろし
バッファロー吾郎ケンドーコバヤシレイザーラモンHG
上方向に吹き上げるリスペクト、下方向に流れる信頼、各自をつなげるプロレスの絆、それでいながら芸風の統一感のなさにおいて、このラインは不思議と近い。しかし浅草キッドから上へと伸ばした線上に「ビートたけし」、バッファロー吾郎からは「リットン調査団」を配意した瞬間、均衡は一気に崩れる。それまで並んで走っていたハイウェイ2車線の片方が、突然遊歩道にならんばかりの勢いだ。
といいながらさらにラインを「深見千三郎」「猪木・馬場」まで伸ばすと、新たな調和が降臨。この「猪木・馬場」と「猫ひろし」を結んだ線を対角線と言わずして何と言おう。

バカリズムから松下が脱退後も升野がコンビ名を頑なに守るのは、放っておくと「バカテンポ」押しの永井佑一郎に「バカリズム」の商号を奪われるから。

M-1予想。別に誰が出ても結構な話だが、私の中で勝手に植えた二本の太い軸はチュートリアルブラックマヨネーズ。普通の漫才がヘッドギアをつけたスパーリングなら、最近のブラックマヨネーズは剥き出しの拳によるノーガードの殴り合い。あんな領域までたどりついて評価されないのは莫迦らしすぎる。残りの枝葉がカリカ、アジアン、天竺鼠あたり。カリカが準決勝前に落ちたという噂を聞いたけど、何かの間違いだろう。あとは分からん。まだ4席余ってるなら、BIGに椅子を譲って妊婦コントでもやってもらえば?