3発目の座薬は肛門を突き抜けてやはり僕の胸に

先日、某大物コントグループを取材した。現場に向かい、いつもの仕事のテンションを保ちゆるりとした緊張感で挑んだら、「よろしくお願いします」と顔を上げた瞬間、しゅぽーんと意識が飛んでしまった。よく考えれば客演を含んで数名に膨れ上がった顔ぶれは、私が14歳の頃『冗談画法』を見てハイロウズさながら一発目の弾丸が眼球に、二発目の弾丸が鼓膜に命中して心に突き刺さった面々なのだ。しゅっぽーんと飛んだ意識は2秒後に戻っていたが、全身硬直を隠すのに苦労した。斬新な表現で恐縮ながら、14歳の私にこの事実を教えてやりたい。
一方昨日、日産で取材していたらホールを横切るカルロス・ゴーン社長を見かけた。この時は逆に頭が働かず、翌日になって「ああ俺はdj honda宗一郎なのに何故名乗らなかったのか!?」と後悔が押し寄せる。奇跡的な邂逅を無駄にしてしまった。気がついていれば数名いた取り巻きをかきわけて「”適合車”と”連合軍”って似てなくない?」「コストカッターってやっぱりギロチン系の技?」とオリジナルのポルトガル語で話かけたのに。14歳の私よ。18年後の君はdj honda宗一郎になってるってさ。