中川家の寄席(末広亭)

相変わらず15分前後の尺だと、アドリブを盛り込むだけ盛り込んで中川家の漫才は絶好調。1500円でこんな漫才が2本も見れるのだからたまらない。ゲストのとろサーモンも最後のトークコーナーでは、久保田の拘置された話や「キャバクラ勧誘の客引きと客の攻防」を長々と見せつけ、テレビではかき消される面白さを発散させていた。久保田の客引きモノマネは模写→降霊レベルを越えて、ただの職業病である。
しかしながらこの興行にも唯一問題点があって、いつの間にか開催が告知されて、いつの間にかチケット発売になって、いつの間にか終わっているのだ。「前回と今回、2回見ているのは俺ぐらいだろ」と悦に入っていたら、今回で3回目だった。そして今回もいつ開催を知って、どこでチケットを買ったのか全く思い出せない。まるで幻のサーカスのよう。檻の中には猛獣はおらず、収監された久保田が黙々とクリップを作っている。