レイザーラモンKG(かくしゲイ)

昨日の『やりすぎコージー』は「本当のかくし芸大会」で、シャンプーハット・小出水は「夜明けのブレス」の下ネタ替え歌「夜明けのクンニ」を熱唱した。低俗の極み。深夜だからといってこんなものを放送して許されるのか。怒りの拳を固めながら録画したビデオを5回見たが、まだまだ笑える。
最近好調だった『やりすぎコージー』の中でも出色の出来ながら、いかにしてこの企画が誕生したか容易に想像がつく。芸人の結婚式で小出水の替え歌を目撃したスタッフが「これは使える」とジャッジ。でも替え歌だけで1回分放送するのはキツいから、他芸人も参加させる「かくし芸大会」として仕立てたのだろう。最初から着地点だけ決めて組み立てたわけで、そのせいかワキを固める顔ぶれは「取り急ぎ」「寄せ集め」の感がありありだった。しかしここで容赦なく襲いかかるのがお笑いのミラクル。天狗・川田や平成ノブシコブシ・吉村らが予想以上の仕事をこなして、結果万々歳というラッキーパンチな経緯に違いないのだ。
中でも私がシビれたのは、早くも二匹目のドジョウをすくいに行ったスタッフが番組終盤に「かくし芸人」を募集していたこと。自ら探す努力を放棄するのが瞬殺レベルで、あふれんばかりの”適当感”が番組の骨子と何らブレてないのだった。とはいえどんな芸人が挑んでも、下ネタ替え歌のためのツナギとして使われてしまうのだろう。進化した小出水は「クンニのブレス」を歌う。フミARTも歌う。