増谷キートン・椿鬼奴合同単独ライブ(笹塚ファクトリー)

合同単独ライブを銘打ちながら、アホマイルドはがっつりからむは、しんじは暴れるはで、やってることはほとんど「キュートン」。しかし増谷キートンの舞台が天才だと思う5人に書いてもらったネタを演じる構成だったので、作家・ゴージャス村上の客を巻き込む発想、アホマイルド・高橋の下ネタ志向、キートンの変態性にくわえて椿鬼奴のやりたい放題の姿勢があらわに。まるで「キュートン」を因数分解したようなライブだった。
またカリカ家城はフラフープ状の輪と音楽をかけあわせたコント「音のない世界」をキートンに提供。明日からでもRA★MEN`Sが使いそうなネタで、というかRA★MEN`Sファンが有難がってご本尊として拝み倒しそうな世界観のネタで、この類のコントを他人のためにさらりと与えてしまう家城は本当の天才なのだろう。それに比べて同じぐらいの芸歴を誇るガリットチュウ・熊谷が書いたのは、他芸人のギャグをかき集めた最低すぎるネタ。でもこれはこれで面白いし、キートンが天才と言ってるのだから、熊谷も天才だ。みんな天才。RA★MEN`S最高。