ダイナマイト関西2006 ルミネ予選1(ルミネtheよしもと)

base予選がテニスのラリーなら、ルミネ予選は将棋の対局のような慎重で身重な展開に。ややエンジンが暖まらない雰囲気が漂う中、急回転を始めたのはハリセンボン・箕輪だった。長打率の高いヒットを次々とはじき出して、会場は「で、次はどんな面白い回答出してくれんの?」という空気へ。はっきりいって輝いていた。後列から見ても、その前歯や歯茎は燦然と輝いていた。
ある種感慨深かったのは、その箕輪と指圧野郎の対戦。指圧野郎は言い方と間、表情と白衣だけで観客を惹きつけ、回答者というより芸人として太い一矢を報いた。ハリセンボン・箕輪vs指圧野郎の大喜利対決なんて、芸人の格でいえばシアターDか笹塚ファクトリーで勝手にやってろという対戦である。にもかかわらず内容は濃く、400人近い観客が固唾を飲んでその行方を見つめている。こりゃ桃源郷だ。無名芸人を抜擢してきたバッファローイズムの一角を垣間見て、この日もっとも興奮する。
ちなみにハリセンボン・箕輪vs近藤のコンビ対決では、解説のバッファロー吾郎・木村が「近藤と美濃輪ってパンクラスじゃないですか!」と発言。うまいこと言う。私もいつか春一番と長州小力が大喜利対決する光景を目撃したら「維新革命じゃないですか!」と誰もが気づかないものすごいうまいことを言ってやろう。