ギブUPまで待てない!リターンズ vol.1(北沢タウンホール)

ユリオカ超特Q、ジョーダンズ三又、ケンドーコバヤシを中心に、人気では長州小力からレイザーラモンHGまで、笑いの厚さではハチミツ二郎からレイザーラモンHGまでを網羅したプロレス系芸人イベント。プロレス好きということでモテたりいい思いをした記憶がないお笑いファンにとっては、優越感を覚えられる慰安所のような空間だ。と思ってたら、最後に登場した春一番が段取りから完全に目を背けて強行突破&塵と消える衝撃的なエンディング。射精寸前にチムコをもがれたようなよるべなさだけが残った。しかしあの型の破壊ぶりこそ、本当の猪木へのオマージュなのかもしれない。
ところで多忙なスケジュールを割いて、数分間のカメオ出演をしたのが猫ひろし。私の海馬には猫が数年前にこの北沢タウンホールのハチミツ二郎主催興行で全裸漫談のデビューを果たし、即刻会場から団体が使用禁止を喰らった光景がまざまざと残っている。そしてハチミツがお笑いインディーズ集団を立ち上げたのもこの会場だったし、ペイパービューの三平×2もそこに参加して、元・相方の阿曽山大噴火はトークショーで先月ここをフルハウスにしたのだ。そんなインディーズ芸人の物語が交差する場である北沢タウンホール。この日ひときわ輝いていたのは神取忍モノマネをこなした古賀シュウだった。理由は自分の出番じゃなくてもずっと神取の顔を作っていたから。お笑いに物語もアングルもねえ。