可愛い犬に萌えて、青春の握り拳を固める小橋

昨晩うとうと日テレのニュース番組を見ていたら、小橋建太腎臓腫瘍の報道が飛び込んできて一気に覚醒する。どうしても詳細を知らずにはいられなくなり、久しぶりに東スポを買った。
東スポによれば、川村ゆきえは事務所を無事に移籍。早くもAV出演する噂があるらしい。あと「ボッ起ンAV」で取り上げられているのは『セクハラされたがる新人OL』。今日のボッ起ン度は82点だ! そして街頭淫タビューに答える19歳のちさとちゃんが、記者の「クンニ好きだね」の相槌に「カモ〜ンって感じ。気持ちいいもん」と返しているのも見逃せません。終わって一言が「男の人ってこんなこと知りたいんですか?」。この回答、今まで300回は見たよ!
私は満足して「男セン」の見開きページを閉じた。何の話だっけ。そうだ小橋だ。それどころじゃねえよ小橋だ。全日本の四天王プロレスからプロレスとは何かを学んでいった私にとって、他のファン同様、小橋は思い入れの強いレスラーである。私はスポーツよりスポーツ選手との人脈を2000倍は愛する健全なスポーツライターの一人だが、一度、男性誌で小橋選手を取材したことがある。体はぶ厚く、足をひきずり、性格はほがらかで、若干天然の気配が漂う、もう予想したまんまの人だった。取材が終わると、何のそぶりも見せてないのに向こうから握手の手を差し出してきた。私は小橋選手のことがさらに好きになった。
いろんなレスラーが「小橋は鉄人だからリングに帰ってくるはず」とマスコミに言葉を寄せている。スポーツでも科学が発達したこの時代に、驚くほど根拠のない論調。しかしそれもプロレスだ。無根拠だからこそ、そのミラクルを信じたい。小橋には闘病のアングルも、バッドエンドも似合わない。もう一度、いや何度でも、ローリング・クレイドルを見せてくれ。