M-1グランプリ2006 東京3回戦(ルミネtheよしもと)

漫才の船が沈むとばかり、全裸でキンキンに冷えた海へ飛び込むような無茶&異形の方法論で挑んだカリカ、ヴィンテージ、鬼ヶ島、ガリットチュウのネタが心に沁みる。カリカは放った弾丸が全て標的に命中し、今頃カリカの面白さに気づいたのかと歯痒くなるほどウケていた。
中でも腰が抜けるまで笑わせてもらったのがガリットチュウ。寿司とおっぱいを燃料に稼動する漫才は舞台で起こったことが何ひとつ表記不能のシロモノで、客の3分の1が大爆笑し、残りが白々した結果、全体として標準のウケ具合に感じるという不測の事態に。10年目のラストチャンスであの派手な散り方。焼香のひとつでもあげさせてくれ。
一昨日はポテト少年団、今日はガリットチュウ、そして明日BODYが評価されたら、個人的に今年のM-1グランプリは半分以上完結してしまいそうである。この流れでいくと来年のR-1で、ほぼ同じ芸歴のしんじが躍進する気さえしてきた。もちろん気のせいか白昼夢だ。