GO!ヒロミの帰ってきた漫談日本一決定戦`06(池袋手刀)

今日もM-1に行くぞM-1に行くぞM-1に行くぞと題目を唱えていたら、強迫観念が危うい症状を起こして気がつくと漫談日本一決定戦(M-1)の会場に到着。これも漫才のM-1に浮かれる自分を戒めようという教祖様からのありがたい導きと誤解釈して、3時間立ち見の試練に挑んだ。すると冒頭から白覆面&白ブリーフのGO!ヒロミ(自称・日本の指導者)が登場し、「マイケルは××××を××させた」「××××××は今×××××と名前を変えて××××に通っている」と学会員垂涎の情報をいきなり開陳! 素直にM-1予選に行けばよかったと後悔の念がよぎる。
ライブはGO!ヒロミにくわえ、元気いいぞう、マキタスポーツといった日本を代表するブルースギタリストたちの不遜なマジックタッチを堪能したのは言わずもがな、この日のキモはみつまJAPANの漫談だった。話が長々と彷徨したかと思えばさしてオチはなく、オチにたどり着いたとしても夕刊4コママンガのようなセンスで、そのセンスが受け入れられないかと判断するや余計な話を挿入し、その話が長々と彷徨したかと思えば……とまさにお笑い無間地獄。そんなみつまが無意識にこなす堂々巡りを客はぬくい笑いで迎えたのだが、その世界が長すぎたあまり、次に出てきたホーキング青山が本格派のしゃべくりに見えた。きっとこの地下ライブハウスには”アングラ芸人酸素”が充満していて、地上に一歩出た瞬間、芸人は全身の毛穴から血を噴き出して即死するに違いない。
そしてM-1予選の結果速報なみにみんなが興味を持っている情報も書いておかねば。今回の優勝はジャンケンでGO!ヒロミに決定しました! 時間が押してトリなのにネタやらなかったけど。私の中での優勝は「高校野球のビデオで日本語を学んだ外人が1000年先からタイムマシンでやって来て、日本が北朝鮮に占領される有様を訥々と描写する」ネタを披露した殿方充だったのに……。しかしこれ以上その不公平性について追求すると、ロシアの要人のように毒殺されそうなのでここで筆を置きます。