マッスルハウス3(後楽園ホール)

年始・後楽園ホールの要素からアングル”笑点の大喜利”を導いて、大日本プロレスとの団体対抗戦に展開していく怒涛の興行。プロレス、お笑い、マンガ、演劇というサブカルの4辺が完璧な正四角形を描き出し、3時間の長丁場でつまらない箇所がひとつもなかった。面白すぎて、ただただ呆然。
途中、マッスル坂井(天才!)が食ってすぐ寝てるうちにバッファローマンへ変化を遂げたが、おそらく「マッスル」そのものはジェロニモなのだ。ジェロニモが人間から超人に姿を変えたように、プロレスラーのフリをしたショッパい輩たちが大胆な発想だけを武器に本物のプロレスラーへと変身していく。きっと「マッスル」は近いうち、5重のリングではなく武道館で花を咲かせることになるはず。サンシャインとの戦いを終えたジェロニモが、その後のタッグ戦から急激に影が薄くなったことはここでは問うまい。