亀は万年、著作権は死後50年

スーパースター・イチロー先生の玉音放送『イチ流』を拝謁する。新年早々、カジノではしゃぐリラックスモードの姿を給食費滞納中の我々庶民に公開してくれるなんて! 最後に流れるテロップ「企画・義田貴士」以外特に語るべきこともない番組だけれど、5年後、イチロー先生は藤井フミ兄のような存在へと近づくと私は予想する。だからこれも先行投資と思って我慢しよう。
そして同夜、ラジオ『放送室』を聞いた。そこで気がついたのは、対イチローの義田貴士、対松本人志の高須光聖、ついでに対矢沢永吉の糸井重里、この3人のリアクションが、薄い紙にトレースして重ねても寸分のズレが出ないほどそっくりということ。相手の懐に入りながら大袈裟に爆笑するのはインタビュアーの務めとはいえ、その笑いが「スターにまつわるもろもろの権益を手に入れた喜びに爆ぜて笑う」ようにしか見えないのだ。含み益というか含み笑み。あやかりたい。
小さな動物を喚起させる皺くちゃな笑顔、なぜかトックリを着用する共通点から、私は3人を「タートル3」と呼ぶことにします。