東京ダイナマイト単独ライブ「D-Generation X」(Shibuya O-EAST)

難解ではないけれど単純でもない、3手詰めの詰め将棋を思わせる東京ダイナマイトの笑いをコントオンリーで2時間。一番笑ったのは幕間映像の「Dynamite将棋」で、ハチミツと松田の将棋が白熱してくると盤の上で「李」の駒や歯磨き粉やミニカーや天むすや噛みかけのガムが飛び交う稀代の名勝負を展開。もろもろのアイテムは林葉直子が性具として即採用してくれそうに思えた。と同時に、ハチミツ二郎の笑いの本質が構造の”破壊”というより、笑いの文法といったルールの”無視”であることに気づく。東京ダイナマイトは盤上のラインをまたいで疾走するミニカーなのだ。山形県天童市限定マッドマックス。