ダイナマイト現象(新宿末広亭)

東京ダイナマイトによる1時間ほどの漫才ライブ。M-1準決勝前夜なので最終調整として場を設けたのかと思ったら、舞台の半分近くがまさかの時事ネタだった。それもハチミツ二郎主導で。
東京ダイナマイトが世間の日の目を浴びたのは、3年前のM-1決勝進出がきっかけだった。その時のコピーがオフィス北野所属ということで「ビートの遺伝子」。しかしそのオリジナリティの高い笑いはビートたけしにとって血族というより養子なのである。それがこの日、いきなりの開花。「浅草お兄さん会」で薫陶を受けた継母的存在の浅草キッドからは時事ネタのスタイルを受け継ぎ、ツービートからは「うなづき」が松田大輔にそっくり隔世遺伝していた。もしかして東京ダイナマイトのスケジュール帳をめくると、明日の予定は「M-1グランプリ準決勝」ではなくて「THE MANZAI」と記されているのかもしれない。