週刊現代の内容が3時間で分かる情報誌

komecheese2007-12-05

ダカーポ休刊号が発売し、26年の歴史に幕を閉じた。僕の故郷の村がダムに沈んだ。
無職だった僕がダカーポに拾われてライターになったのは26歳の冬。そうして2001年からの3年間、用があろうがなかろうがほとんど毎日編集部と昼夜無料の社食に通った。ダカーポは僕の蛋白源だった。
河原の木を集めるように取材し、家を建てるように文章を書くコツを覚えた頃、村には集合住宅やブルドーザーが跋扈し始め、僕はひっそりと故郷を離れた。僕はダカーポのライターからライターになった。
そして最近数年ぶりにダカーポを手伝うことになり、取材に行くと頻繁に言われたのが「ダカーポ、昔よく読んでたんですよ」の言葉。知名度はあるし好感も持たれているけれど最近行ってない。自分の故郷が熱海であることに今更気づいた。しかし村に帰った途端、堰が崩れて鉄砲水が押し寄せてくるなんて俺は人柱か。
そんなこんなでダカーポは音楽記号の意味通り最初に戻る。土に還る。
さよならダカーポ
さよなら「メカ★アフロくん」
さよなら「くらいまっくす」とその横ですげー地味に続いていた「絶対★裸体主義」
さよなら連載4回で休刊を迎えた山本モナの新連載。あんたが一番の人柱だよ!
関係ないけど、さよなら、さよならハリウッド
とりあえず僕は1人乗りゴムボートを漕いで遠くへ向かいます。村のみんなよ、お達者で。