行列の先頭10(北沢タウンホール)

小さい事務所の主催ながら、M-1決勝経験コンビ5組から、フルーツポンチやラバーガールの新進気鋭までをも揃える謎の興行。どのコンビもそつないネタをぶつけたため、時代の路肩を走るようなカルパチーノのセンスがやけに際立った。ハンドルを少し右に切れば平常運転に戻りそうだし、左に切れば高架から転げ落ちそう。最初は大阪吉本所属だったのに、この数年で解散→再結成→活動休止→大阪吉本退社→フリーで再出発という経歴をたどったらしく、どんなタイミングでアクセルとブレーキを踏んでるかも一向に不明。また東京に来ることがあったなら見ねば。
またTHE GEESEやトップリードといった若手コント師が追い越し車線に入ってスピードを上げる中、デビュー以来の速度を保っていたのがエレキコミック。久しぶりに見たら面白さもバカバカしさもすべてが不変。本当にイヤミでもなんでもなく、下北沢の住人なんてツラを捨てて浅草を拠点にすればいつでもスターになれるのに。浅草から東武に乗れば出身大学名と同じ草加駅も近いよ。