九雀亭(亀戸文化センター・六階和室)

桂九雀「貧乏花見」「花筏」など。初めて聞いた「花筏」は、病を患った大関の代理で巡業に出た素人がイカサマで乗り切ろうとすったもんだする愉快なお噺。おそらく力士の品格・八百長問題を紛糾しようとする「週刊現代」編集部原作の新作落語なのだろう。もらった栞によればこの「花筏」は「去年3月。鶴瓶兄さんが飛び入りしてくれて会が延びたので、超短縮版(5分)でやったネタ」とのこと。この噺を5分で? 全裸の鶴瓶と高座で相撲でも取ったのだろうか。もろ出しからの居直りで鶴瓶の勝ち。小ぢんまりした亀戸センターの六階和室に飛び交う座布団。