若手the登竜門〜大喜利の陣〜東京大喜利倶楽部(ルミネtheよしもと)

カリカ、ハリセンボン・箕輪、増谷キートンなど、東京吉本若手の大喜利巧者が揃ったライブは、とにかくもう中学生の底の抜けた自由な回答に会場中が驚愕。笑いのルールを無視したカオスな発想は、関西の大喜利シーンで気を吐く野性爆弾・ロッシーのものと表層は似ていて、最初は出演陣も客も「もう中学生は平和だな〜」と笑っていたが、だんだん薄皮を剥いたところにあるのが平らでも和でもないことを察知し始めた中盤以降は、「この子、放っておいて大丈夫……?」とやや剣呑な空気に。ロッシーの自由な思考からは「宇宙の広さ」を感じるのに対し、もう中学生からは「宇宙の広さゆえの怖さ」が伝わってくるのだった。
そして家に帰って録画した『爆笑レッドカーペット』を見ると、もう中学生のネタは「コント・宇宙」。「宇宙は気持ちがいいな〜」って、うん、確かにそうかもしれないね。