上野鈴本演芸場3月上席・夜の部(上野鈴本演芸場)

柳家喬太郎がタコ踊りをしながら高座を下りていった。
演芸専門誌「東京かわら版」の出演者情報を見ていたら、売れっ子の喬太郎は3月1日から10日にかけてなんと3つの寄席(そのうちひとつは主任)を掛け持ちして、最低でも1日3高座をこなすことに気づく。そして迎えた千秋楽。最後の出番にあたる鈴本に向かうと、喬太郎はタコやイカの模写が楽しい「母恋くらげ」でドッカンドッカンウケて、ネタが終わるとタコ踊りで退場した。たくさんの仕事をこなし終えた人間は、充実感からタコ踊りをすることを私は学んだ。