シティボーイズミックスPRESENTSオペレッタ「ロータスとピエーレ」(天王洲 銀河劇場)

もう何年見続けているのか、そして何で足を運ぶのか全てが曖昧になってきた恒例のシティボーイズゴールデンウィーク公演へ。逐一くだらない舞台の中でも斉木しげるの鳥を模写する演技は見ているのが恥ずかしくなるほどのくだらなさで、最後の挨拶で登場した大竹まことが斉木に「おまえのあの芝居、お客さんも莫迦莫迦しいと思ってるんだよ。でもついていくしか選択肢がないから見てるんだよ!」と公開説教していた。
しかしそれは斉木だけに当てはまる指摘ではあるまい。われわれ観客は6700円の高い金を払い、交通の便も悪い天王洲まで来て席についてしまったのだから、ひたすら莫迦莫迦しくて猛烈に中身のない2時間の舞台についていくしかないのだ。そして大竹まことは楽日の今日まで封印していたという別れの挨拶「来年もまたみなさんとお会いしたい!」を告げて幕は閉じた。演者と観客、くだらなさを前にどちらが先に心が折れるかの勝負はまた来年も続く。ちなみにピエール瀧の樽体型は裸をさらした時より、衣服を着ていた方が面白いです。