立川談笑独演会(博品館劇場)

「ちりとてキン」「饅頭とか怖い」「百年目」の三席。どの改作も冴え渡っていて、「ちりとてキン」ではイヤミな若旦那を山本益博に設定し、「饅頭とか怖い」には流行のスイーツがバンバン出てきて、「百年目」に登場する旦那と番頭は某IT企業社長とその子会社社長に実名で変換。固有名詞のどれもが広告代理店がリサーチしたかのような正確さなのに、押しつけがましくないのがすごい。
さらに「百年目」ではQUEENの曲に合わせてフレディ・マーキュリーの白タイツで会場を駆けずり回るなどやりたい放題。この選曲もまた絶妙なチョイスで・・・・・・って何だったっけ。「DON`T STOP ME NOW」だったかな。「伝説のチャンピオン」だったかな。とりあえず「ブライトン・ロック」(ブライアン・メイが半永久的にギターソロを弾きまくるわがままソング)と「手をとりあって」(フレディがカタコトの日本語で歌い上げるちょこざい歌謡)でないことは確かだ。その二つ以外だったら”チョイスが正確”でいいじゃないか。私は「RADIO GA GA」もアリだから。