ダイノジの爆笑新ネタカレーライス寄席(中目黒ウッディシアター)

総勢15組が出演する大部屋俳優ライブ。ツーナッカンのネタ、来八のボケ担当・小林のキャラ、文学座出身らしいジャングルポケット・斉藤のおぞましさなど、見所が数ある中、目が離せなかった芸人が二人いた。それはダイノジ・大谷への腰巾着キャラをいじられ、コンビとしてもM-1決勝候補として名が上がるなど、同ライブではいいポジションに着くパンクブーブー・哲夫。ではなくて、その姿を猛禽類の瞳で眺めていたどんぴしゃ・赤峯だ。二人は福岡吉本でモンスターズとして活躍し、解散。哲夫はパンクブーブーを、赤峯はどんぴしゃを結成するが、今春に福岡吉本から上京してきたどんぴしゃと東京に腰を据えていたパンクブーブーとでは、少なくともこの日の舞台ではスポットの当たる量に相当の差が出ていた。私はあの赤峯の口惜しそうな表情を忘れないだろう。
もう一人の注目は永井佑一郎で、ライブでしか見たことがない「リズ兄」のネタは、客席を戸惑わせるいつも通りの快進撃。思えばバカテンポネタを押していた頃、エンディングで普通に「BREAK BEATS」とプリントされたTシャツを着用してたのに笑ったものだが、今日のTシャツにはでっかく「ENDLESS WORLD」と大書されていた。リズ兄のネタが終わらない世界。新しい無間地獄だ。