大喜利寺子屋〜ノンジャンルトーナメント〜(阿佐ヶ谷ロフトA)

芸人から会社員まで大喜利を得意とする兵(つわもの)8名が集い、雌雄を決するワンナイトトーナメントへ。というのも飲み友達であるTスポ・M本さんが参加するというのだ。
1対1の完全に『ダイナマイト関西』を模したバトル形式は非・芸人には荷が重いのか、第1試合からいきなり沼のような膠着に陥り、MCを務めた南海キャンディーズ・山里が必死で沈黙を破る姿の鑑賞会になりかける。しかし何が起きたかは知るよしもないが、第2戦からは両者とも回答を出しまくるハイスパートレスリングになり、そこからは終始安定してイベントは稼働していった。
さて先日会った時、「人前で面白い回答考えるなんてムリっすよ・・・・・・」と不安を吐露し、入場時は緊張で顔面が死後硬直していたM本さんは出した回答がどんどんウケて、次第に笑顔まで漏れ出す絶好調モード。私は応援しにいったはずなのに、隣席の女の子たちが「あの人面白いねえ」と囁き出すや、嫉妬の炎と「オレを置いていかないでくれ」という不安に駆られ、急遽「スベれ!」「対戦相手頑張れ!」「広島に帰れ!」などの怪電波をコミュニティFMなみの出力で舞台に放出し続ける。ペースをかく乱させるべく二回戦では舞台にビールまで差し入れたが、結局決勝まで駒を進め、オードリーの頭脳担当・若林に惜敗したのだった。あぶねえあぶねえ。
なおこの日衝撃だったのは脳みそ夫という芸人。秋葉原に何万人も存在しそうなクローン的容姿から、パソコンを拠点とするサブカル知識とウンコネタを両輪に膨大な量を回答し、ピンポイントの笑いを見事にかっさらっていた。普段の舞台では培養液に浮かんだ脳を相方に漫才しているらしい。興味は募るが、なぜか検索して調べたら負けという気がするのでこれ以上詮索はしません。ちなみにTスポのM本さんとは、トレイン・スポッティング新聞のマクレガー本さんのことです。