ダイノジの爆笑! 新ネタ カレーライス寄席(ルミネtheよしもと)

中目黒の地下から居を移したダイノジの新ネタライブでは、毎回参加して律儀にネタをこさえ続けるパンクブーブーが、いよいよ年末を見据えた当たり玉を磨きだした印象。しかしそれよりも、この日はダイノジの漫才が面白すぎた。昭和のいるこいるmeetsシンデレラエキスプレスとでも呼びたくなるいい加減さの中にほどよくゴシップが織り込まれた一品で、主催者ということを引いても他より一歩抜けていた。
漫才が進化して「いかにアドリブっぽく演じるか」という演者の論理を客が共有してしまった今、”ボケる”という役割を捨て自分の素のままに沿って狂う(ように見える)漫才師が、ネタの熱量も高い分、やたら面白く感じる。ブラックマヨネーズ・吉田における「神経質」、チュートリアル・徳井にとっての「妄想癖」が、漫才の中で自己を解放させるツールだとしたら、ダイノジ・大谷にとってのそれは「胡散臭さ」だ。この方向を追求すると、とんでもなく面白くてとんでもなく胡散臭い漫才が完成するかもしれない。
そんな行き場のない思索はさておき、私がこのライブに一番求めている「若手芸人ゴシップ」を今日も大谷は大放出。なんでも「九州出身のコンビ・Cacth!はとんこつラーメン屋に行くと、コンビ揃って替え玉を二つ注文する」らしい。やった〜。今日もゴシップゲットだ〜。Cacth!が誰なのか、私もよく知らないので各自調べてください。