D-1 だじゃれグランプリ 東京大会(江戸川区立小松川さくらホール)

ジョギングコースの川沿いに立つ区民ホールで、「D-1」なるだじゃれ大会が催されるというので当然行ってみた。閑古鳥が絶叫していることを予想していた会場には、観客300人弱と取材目的のテレビ局5局が押し寄せ、まさかの大盛況。ここで何が行われるかといえば予選を勝ち抜いた24名+会場で抜擢された2名による一対一のトーナメントで、お題に対して30秒のシンキングタイムの後、フリップに書き込んだ回答を3人の審査員が判定するというだじゃれ版『ダイナマイト関西』なのである。どうだこのお笑い好きの心を震わせるガチンコルールは! だじゃれだけど。そして参加者の瞳は猛禽類のように光っていた! 参加した3分の1弱は小学生だけど。他にも殿様のカツラをかぶったおじさんや、ピンクのアフロかつら&サングラスの女子高生など、ひょうきん者が目白押しだったことも忘れまい。
そしてその骨肉の争いは目からウロコと網膜が一気にはがれ落ちる壮絶な内容で、たとえば「くま」のお題では、いい大人による「あ、くま(悪魔)だ」「ベアー、まいった」の回答が火花を散らすのである。これが25試合。たまらん。これ以上の観戦記はとある雑誌のコラムに書くかもしれないので、詳細はこの記事を読んで察してほしい。
私が一番笑っただじゃれは、「かわ」のお題に「荒川を作る側(ガワ)にもなってほしい」と答えたかったらしい小学生が、緊張のあまり「アラを作るガワに・・・じゃなくて荒川のガワに・・・えーと・・・」と詰まってしまい、気を効かせた司会者が「よし、もう一度最初から言ってみよう!」と促したところ、溌剌と言い切った「荒川を作る立場にもなってほしい!」だ。何を言っても拍手で受け入れる会場が一瞬ざわついた。それでは最後に私もカワでだじゃれをひとつ。チムポのカワを餃子のカワに見立てて、ひき肉を詰めたらメタミドホスが出てきたよ。こんにちは、カワイ俊一です。(場内騒然→強制退場)