東京シュール5「ポイズン壮行会」(シアター1010)

いきなり700人収容の会場になったため、ようやく初めて見に行けた「東京シュール5」。POISON GIRL BANDのM-1激励にかこつけて、カリカが作家性ぷんぷんただようネタを下ろしたり、因縁ある変ホ長調がサプライズ登場したり、ほんのり暴れてすぐ帰されたコンマニセンチのいつもの荒行がやたらめでたい演芸に見えたり、よくできたライブだった。
そしてライブ終了後は第2部として、北千住出身であるしずる・村上の凱旋公演へ。村上の姉と姉の友達が「負けないで」を熱唱する中、村上が会場を練り歩く光景は最高に奇怪で惚れぼれ見入ってしまった。これで村上は足立区出身芸人のナンバー3に確定だ。村上の上に誰がいるかって? 1番はビートたけし、2番は大川興業の新人・足立区立に決まってるでしょうが! ほとんど客に伝わらないのに、大体のネタに北千住の話題をからめるあのコンビ。私も「足立区はないよなあ」と墨田区在住の身分を隠して、いつも冷ややかな視線を送っています。ありがとうございます。
ちなみにこの日の昼間、北千住の300人入る映画館で「野獣死すべし」のリバイバル上映を客4人で鑑賞していたら、若き日の松田優作と鹿賀丈史がソラシド・本坊と麒麟・川島に見えて仕方なかった。大籔春彦先生に足立区から合掌。