立川談笑月例独演会(お江戸日本橋亭)

演目は「天災」「芝浜」。酒から足を洗う魚屋を描いた「芝浜」に対し、シャブを体から抜くトラック運転手の物語「シャブ浜」を得意にしていた談笑が、年末を意識して古典の「芝浜」を。つまり見た目は「芝浜」だけど中身は「芝浜改シャブ浜改芝浜」なのである。これはベビーフェイスだったレスラーがヒールになってまたベビーフェイスに戻るようなもので、プロレスを知らない人に分かりやすく説明すると、スーパーストロングマシンが平田淳嗣になって再度スーパーストロングマシンになったということ。私は高座に向かって「おまえ平田だろ!」と叫びそうになった。