マッスルハウス7(後楽園ホール)

「ブレイク寸前」のアイドリング状態がいよいよ常態化しつつあり、夜明けが見えそうで見えない、もしくはコンビニの肉まんが温まりそうで温まらないプロレス界の午前4時台「マッスル」の新春興行へ。
今回は「当初の予定から倍増したタッグトーナメント」「マッスル坂井が終盤まで不在」「スピリチュアル世界との接近」「NOAHの青木が登場」「キレて立てこもる若者レスラー」「大仁田厚参戦」など、伏線らしき仕掛けをそこかしこに配置しながら、結局どれも回収も爆発もしない未熟な愉快犯のような内容。これまでの興行がほぼ全戦全勝だったのだから、こういう回もある。ライターの九龍ジョーさんが、昨年10月のマッスル坂井自主興行を「マッスル坂井のホワイトアルバム」と絶妙に例えていたが、私にとって今回はマッスル坂井版「総理と呼ばないで」。小康した後、どうせまた次は傑作を書くのだろう。そう信じている。