プレスリーvol.6(ミニホール新宿Fu-)

若手10組が競うライブは、元WAGEの劇団イワサキマキオが観客からほとんど期待されない空気の中、「昭和30年代の映画口調で対話する」というものすごい面白いコントで優勝。一方、このライブで快進撃を続けているというアルコ&ピースはゲスト扱いで登場し、ネタでもトークでも平子の過剰な増長が笑いで処理できる上限を超えてしまって、昇り調子とは思えない空気で観客を引かせていた。ちゃんと面白いコントに投票するわ、芸人の増長に敏感だわ、最近の観客はモラルが高くておそろしい。
私がなぜこのライブに向かったかというと、大阪から来たDr・ハインリッヒを見るため。リットン調査団のセンテンスに鳥居みゆきの疾風感をくわえたような漫才は相変わらずで、さらに小柄な美人双子姉妹というビザール感も。早く東京、それも中央線沿線に出てくれば需要がいくらでもあるのに、といつもながらに思った。ビザールという言葉を生まれて初めて使ったが、使い方これであってますか。