大喜利宇宙一王座決定戦(シアターD)

大喜利が一大ムーブメントになった今、いよいよ宇宙一の座を決めようというNASA提携の壮大なイベント。地球予選を勝ち抜いた参加者はBコース・ハブ、パンクブーブー・哲夫、ポテト少年団・内藤、椿鬼奴アホマイルド・高橋と、言われてみれば後頭部にアンテナを設置してもおかしくない芸人が勢ぞろいした。宙に浮くスケルトンボードに光線銃で回答を刻み込むと見せかけてお絵かき帳とマジックを駆使した質素な戦いは、「ダイナマイト関西」予選で垣間見せたアホマイルド・高橋のギャラクシーなセンスが光ったが、回答が宇宙船自動操縦モードなみに安定していた椿鬼奴が優勝。優勝商品として見た目よりずっと重い金属でできた鉄々しい棒が授与された。スペーシーだ。
なお回答がことごとくカスって宇宙戦士の攻防に一人だけ取り残されたのがポテト少年団・内藤。客ウケを意に介さないイメージがあったが、終盤はさすがに焦りの色がにじみ出て、独り言を連発したかと思いきや全然よく分からないタイミングで「僕は・・・ウギギギー」と叫んで小さく壊れていた。それでも宇宙ランキング5位。そんな内藤の澄んだ瞳に映る銀河系。これもまたスペーシーである。
そういえば前列中央の客席には、Bコース・ハブとパンクブーブー・哲夫の全回答をデジカメで撮影する少女の姿が。これだけ芸人が地球にあふれる中、応援する芸人として選んだのがハブと哲夫。しかも時折カメラを高く掲げて撮影するから、その事実を会場中の観客が察知していた。その感性と勇気に宇宙一の称号を与えたい。