二期会（浅草花月）

東京NSC2期生を中心に97年デビュー芸人を集めたライブ。「二期会」を謳いながらも、劇場オーディション経由や地方出身芸人の方が多くて2期生はほんのわずか。党首的存在のハローバイバイ・金成がいなかったら、今すぐ野党に乗っ取られるに違いない。
そんな出演陣は佐久間一行、ガリットチュウ、ニブンノゴ！、増谷キートン、Ｂコース、今日はいなかったカリカ、くまだまさし……6、7年ほど前、ルミネの「5じ6じ」で私が見倒していた芸人が根こそぎ「二期会」に集中していて、誰もがネタのクオリティ、キャラクター、ポジション、全てがあの頃と変わっていないのだった。唯一変わったのは地下牢に閉じ込められていたしんじが首輪を引きちぎって、太陽の光を浴びるようになったことぐらいだ。
みんなそれなりに面白くて技術もあるけれど、芸歴が13年も経つとこれから突発的な成長をする可能性は薄い。一体どこにゴールを持っていくのだろう？　と思って舞台を見ていると、エンディングであべこうじが「五反田でBARを始めました」と真剣告知。そこか。そこに出口があったか。ちょうど同じ浅草で、前日から小向美奈子がストリッパーデビューを果たしていた。あっちはゴールではなく通過点。