トーキョーファンタスティックベストコンサート(ルミネtheよしもと)

いつになったら見れるのだろう? とずっと待っていた中山功太の単独がR-1優勝のご褒美でいよいよ行われた。営業でも確実にウケるらしい「対義語」「時報」ネタは磐石で、他のネタも途中で登場人物が死んだり随所に「戦争」の単語が散りばめられるけれど、それでも結構ポップだ。私が勝手に抱いていた「スベってはいないのにブラックなネタで客を地蔵のように沈黙させる功太」幻想は勘違いだったのか。
帰って先月号の『マンスリーよしもと中山功太特集に目を走らせると、本人いわく「コンビを解散して完全なネガティブ芸人になってました。これはホームレスが落語するネタです(2003年)」「この頃に単独ライブでもすべるという、4年半もの暗黒時代に突入します(2003年)」。どうやらダイエット成功とR-1優勝によって、ひとまず暗黒時代に幕が引かれた気配である。ちなみに同号ではこれまでの全ネタタイトルを掲載。「禁煙セミナー」「カラオケにて」「店長」といった微笑ましい題名が続く最近に対し、前期は「もしも落語家の気が○うていたら」「鬼束ちひろについて」「スーパーフリー和田代表」などの作品が目白押しで実にシビれる。特に「学会」というネタが気になって仕方ない。どっちの? まさか?