週刊・張本勲(第1回)

東京新聞夕刊に連載している「この道」。著名人の人生を一人称でたどる、日経新聞における「私の履歴書」であり、東京スポーツにおける「大豊泰昭・八転び七起き」「ジョニー黒木の全力闘球」(題字本人)欄なのだが、7月1日からなんと張本勲が打席に!
連載して間もなくは「戦前、韓国から広島に来日」「幼少時、川べりでサツマイモを焼いていたところ、右手を大やけど」「被爆で6歳上の姉を失う」と渇!チルドレンにとっては常識であるハリさん教科書の1ページ目を丁寧になぞっていった。そして今週からいよいよ深いステージに突入していく。
第5話 小学校5年で野球を初体験。いきなり二塁打を打つ。
第6話 中学校に水泳部がなかったので野球部へ。裏手の川の土手でタイヤ打ちに励む。
第7話 日本旅館の塀をよじ登って、巨人の宿舎を覗き見る。でっかいステーキに真っ白なご飯を頬張る食事風景に「おっ、銀しゃりだ」とつばを飲み、将来プロ野球選手になることを固く決意。
第8話 名門・広島商の門を叩くが、中2の時グラウンドの取り合いでもめて、サッカー部の主将の頭をバットで殴ったことが発覚し、不合格に。続いて広陵高を受けるも「本当は広島商でやりたかった」と口が滑って、面接官が「そんな生徒はいらん」と激怒。その瞬間、ハリさんも「誰がこんな学校に入ったるか」と面接官の足を蹴る。いわく「はっきりとは覚えていないのですが、あのころの自分を思うと手を出したかもしれません」
第9話 なんとか松本商工(現・瀬戸内高)の夜間に入学。学食のうどんをゆでる手伝いをした後、野球の練習をして授業を受ける。しかし野球部のレベルが低く、いらいらが募ってグレかかる。
この連載は約60回前後で終了して単行本化することも滅多にないので、この夏、ハリーBOYSは東京新聞夕刊を毎日買うべきだ! 駅売りで見たことないけど。