ダイナマイト関西〜ヤングマスター〜(ABCホール)

決勝はオードリー・若林とスリムクラブ・真栄田で、これが早実・斎藤と駒大苫小牧・田中の投げ合いのような柔と剛のエンドレスラリーに。この戦い何時間でも見られるな〜と思っていると、「アラフォーの女性が言いそうなこと」のお題に対し、真栄田が「強かった頃のベルディが好き」と東京大喜利倶楽部で鍛えた豪腕で一閃。とどめを刺した。「優勝したことで少しはエンタ芸人のイメージが覆せたと思います」と語る真栄田の瞳は潤んでいて、そこにあったのは最近の「ダイナマイト関西」で見かけなかった下剋上要素プラス再生の物語。本当にいいものを見た。
そしてもうひとつの注目株がオードリー、モンスターエンジンなど、強豪が居並ぶ中、唯一無名でエントリーされたおにく・堀である。しかしオードリー・春日を相手に回答席に座ると、NOAHの杉浦を彷彿とさせる実にふてぶてしい顔つき&図体をしてるので、数分前にその存在を知った私も「これは久しぶりにイキのいい若手が現れたな・・・。ここで春日を破ればヤフーニュース進出も夢じゃないぜ! いつもの実力見せてやんな!」と客席で誰も見ていないシュートサインを解禁。そして戦いが始まると、意外に大喜利ではコツコツ刻むバッティングの春日に対し、堀の振り回すバットはほとんどボールに当たらず、デカい体がどんどん萎縮して、最後おにくというよりビーフジャッキーになっていた。もしかしてケンドーコバヤシ→けもの道→指圧やろうに通じる、あらゆる権力から身を挺してバッファロー吾郎・木村館長を守る、ボディガード枠での採用だったのかもしれない。
それでもエンディングの挨拶では、進行役であるビタミンS・お兄ちゃんとのかけあいで、再び息を吹き返していたおにく・堀。タフな野郎だ。とりあえずこの2月、新生おにくがコンビからトリオになったことは覚えておきたい。