レイチェル・ウォレスをmixiの同級生機能で探せ

ロバート・B・パーカーが亡くなった。テレビとマンガとネットで日々を送る皆々様にはなじみの薄い、アメリカのハードボイルド作家である。私は代表作『初秋』を読んで人生を学んだ。というのはカッコつけた記憶の増幅で、固有名詞がよく分からない料理の描写を読んではヨダレを垂れ流していた。だから私の中でパーカーは北方謙三先生(トラフグの提灯似)ではなく、東海林さだお先生(トラフグ)の同類項だ。シマフグだ。
さて今夜は久しぶりに『約束の地』に目を通そうか。とハードボイルドに通じてるフリをして、結局、私の本棚にあるのは私立探偵スペンサーの料理描写を集めて強引に出版した『スペンサーの料理』(早川書房)だけ。いまだにさりげない一文「プイィ・ヒュイッセを一瓶飲みながらスカラップとビスケットを食べた」の半分が理解できないんだよ! 訳者の菊池光先生にも合掌。