円丈一門vs三丈一門・昼の部(お江戸日本橋亭)

新作落語の東西の雄である三遊亭円丈桂三枝の弟子たちが繰り広げる代理戦争は、師匠のネタがほとんどなくて、ほとんどがコーナーライブのような大変楽しい興行。それにしても「朝青龍」「JAL」「米軍基地」の三題噺で普段使ってるであろうデブネタをこれでもかと盛り込んだ桂三金、色者対決でWAHAHA本舗のライブで見かけてもおかしくない「アメリカン玉すだれ」を披露した桂三幸、そして大喜利でも優れたパスワークが目立つなど、武器をたくさん携帯して全身ギラギラしていた三枝一門に対して、円丈一門は主催の白鳥を除いては手ぶら&肌カッサカサ。あまりの実力の違いに私は、相手に背を向けてタコ殴りされたヒョードルvs永田戦を思い出した。一緒に行った東京落語のことを全く知らない純粋上方落語種の女性にいたっては、「白鳥さんって面白いんですね〜。あとの人は見て3秒でダメだって分かっちゃいました!」とニコニコ振り返る始末。そう言われて返す言葉がないのが悔しい。この一門対決、今度は大阪で再戦するアングルらしいので、その時は円丈一門の面白さを見せつけてくれ! 本当の実力を出せば30秒はバレないはずだから。