キュートンvsハリウッドザコシショウ軍団(ロフトプラスワン)

キュートンハリウッドザコシショウというお笑い界の彼岸で生きる海賊が、お互いの帆をぶつけあう地下イベント。しかし長年の苦汁をなめていたと言っても、吉本という大艦隊の中で生きてきたキュートンが出るところは出る、引くところは引く、出すチムポは引っ込めると押し引きが身についているのに対し、ザコシショウ軍団は割り箸で作ったイカダで太平洋を横断しようとするリアル荒くれ者ばかり。軍団を支えるアンドレ虹の黄昏、バイきんぐなどの芸人が「冗長」「女ウケしない」「声がデカい」「しつこい」の要素を漏れんばかりに満たしていて、どれも私の笑いのツボなのに見ていて疲れるな〜と思って計測したら、全要素とも基準値の20倍が検出されたのだった。
さて後日『あらびき団』を見ていると虹の黄昏が登場して、真実しか言わない偉大なる批評家・ライト東野によって「ワケが分からない」「早くいなくなってほしい」と一蹴されていた。虹の黄昏がザコシショウ軍団所属という情報を持っていないはずのに、即座に同系列の一味であることを見抜いては罵倒し、キュートンに賛辞を惜しまない東野の眼力。さすがだ。ぜひザコシショウ軍団には同番組で開催してるキュートン甲子園(一般人が各々考えたキュートンのポージング芸を披露する大軟式野球大会)に参加してもらって、東野がどんな評価を送るか耳を澄ませたい。何を言うかは想像もつかないが、怒りで声帯が震えていることは間違いないだろう。